水の街・昭島

田中町の蛍見学」
今夜、37年の人生で始めての経験をしました。弱々しさの中に可憐さがある何とも言えぬ幻想的な光景に感動しました。昭島市内ではこのように蛍が飛ぶ水辺が何箇所もあります。まさに水の街、昭島です。しかし、現在の蛍はもともと自然に生息していたものではありません。ボランティア団体の方々の努力によるものなのです。「里川蛍の会」の馬場さんにお話をうかがいました。20年程前、汚れた水路で遊んでいた子どもがガラスで足を切ってしまい、遊び場である用水路の浄化をと成隣小PTAが清掃作業を始めました。昔のように蛍が飛び交うきれいな水路を取り戻そうと多摩動物園からゲンジボタルの種を分けてもらったそうです。餌であるカワニナ(巻き貝の一種)の育成、幼虫の為の土おこし等、年間を通して市民団体が努力しています。昭島の素晴らしい水と人びとの努力によって心の洗濯ができる憩いの場所ができたのです。しかし、住宅街にごく近いところにあるため、街灯の明るさの調節、マナーの悪い見学者、用水路の利水をめぐるトラブルなど課題も多くあります。政治の役割は何があるのだろうか、考えさせられた夜でした。